2019/08/25 明和電機 超!技能訓練所・ゴムベースを作ろう!inラジオデパート


夏休みワークショップ「明和電機 超!技能訓練所」を秋葉原のラジオデパートにて開催!
7・8月の土日に10回も開催されるのに、あそこやあそこに行く予定があって、行ける日がない!!
今回は無理かー…と諦めていたところ、予定が二転三転して白紙に。
あら、行けるじゃない!?
最終日で最後のワークショップとトークイベントに滑り込み。
それがなんと、TASKOさんのワークショップとトークイベントで、古参ファンの私にはたまらんやつ…。
やったね。


新幹線でお江戸へゴー。
お相撲イベントやってた東京駅近くのKITTEを涙をのんで素通り。


高知の猛者・まぴぃさんと合流してガソリン注入。

ワークショップまで時間がちょっとあったので、ラジオスーパーを確認&物色。

金沢の魔女・まいこーのポップ、イカスー!
私が出品しているコイビートブローチと工員さんマスキングテープはまだまだ健在。
よかったらどうぞ~。


ラジオギャラリーには今回の超!技能訓練所で作るものたちが展示されていた。
ゾートロープもやってみたかったな…。

そろそろ地下1階のワークショップスペースの様子をうかがってみようか、とエスカレーターで下りて行ったら、みなさん絶賛ピカロイド作成中。
ほほ~、こんな感じの会場か。
ピカロイド参加者のみなさんの様子を見回っていた社長を発見!
目が合ったので「こんにちは」と手を振ってみたら
「なぜこのタイミングで来る!?(朝一のわしのワークショップには来ず!)」
ぐはっっ…。
今日しか…この時間しか来れなかったんですよ…すみません…。
「なんで今日なの!?(朝一のわしのワークショップには来ず!)」
いや…あの…あれがそれで…。
言い訳の余地なく、社長は呼ばれて行き…。
スペースが狭いのもあり、いたたまれなくなって、一旦離脱。
ふー。あんな言われると思わんかった(うれしい)。

私たちが参加するワークショップの時間が迫り、ふたたび地下へ。
「すみません、15分ほど押しております」と工員さん。
慣れています。時間が押すことには当方慣れております。
他のお店に迷惑がかからないように、階段に列を作って待機。
あれ、見たことある人がいると思ったら、赤いTシャツ姿の会長!
青いの着なくていいのかな、と思ったら、今日は参加者なのでそのまま列で待機。
なるほど。

粘土の焼きに時間がかかっていたピカロイドは無事に出来たようで、入れ替わりに席へ案内される。
よーし。できる気がしないので、一番前の席で教わるぞー。

講師は元工員さんで現TASKO工場長のKIMURAさん。
作るのはゴムベース。
明和電機のゴムベースじゃなくて、ラジオスーパーでも売られていたTASKO製廉価版ゴムベース。

※3代目コイビート奏者でもあるKIMURAさんイメージ。


※本物のKIMURAさん。


これの通りにやればできるのね。
できる気がしないけどがんばるでー!


KIMURAさんの「ゴムベースとは」「なんで明和電機のゴムベースを作る事になったのか」「今日すること」の説明。

ゴムベースとは、木材に荷造り用のゴムバンドを巻いて弦にしたベース。

なんでKIMURAさんがゴムベースを作って売る事になったのかは、社長に言われて、とのこと。
社長がTASKOさんのオフィスへ行った時に、ラジオスーパーで売れるものがないか探していたら、KIMURAさん作のゴムベースを箱入りで発見。
(なんでKIMURAさんがそのゴムベースを作ったのかは失念…)
「これを量産して売ろう」と社長に言われそうなったと。

そして今日やるのは、ピックアップの制作、くみたて、ゴム選び、カスタム。
ピックアップ…なんのこっちゃ…。


まずは前の席でKIMURAさんがピックアップ制作のお手本。
むむむ…。できる気がしないよー。声に出ていた。
「できるよー」とどこからか社長の声が。サバオちゃんきた。
よーし、やってみるぞう。


まずは、予備ハンダ。フォンジャックをくりくりして出した中身とピエゾからにょろ~んと出てる線2本にちょっとだけハンダをつけるやつ。「予備」って「呼び」かと思った。
呼び水的な…。


(まぴぃさんの手)
手がぷるぷるするぅ…。


なんとか予備付けられました。
予備でつけたハンダをハンダごてで再度熱してピエゾとフォンジャックをくっつける。
ほら、呼び水っぽい。
説明書通りになんやらかんやらしてできたピックアップ。木の穴にフォンジャックを差し込んで、ピックアップを貼り付けたL字型のブリッジも木に貼り付け。
貼り付ける位置によって、弾きやすさが変わってくるので、どの辺がいいか両面テープで仮止めしながらベストな位置を探る。
どうだったら弾きやすいのかわからーーーーん!
とりあえず適当な位置に貼り付けてみる。
まぁ、ええか…。

そして木に巻く、というか、ひっかけるゴムは選べるとの事。


荷造り用のゴムですよ。子づ…げふんげふん。
アマゾンで買った一番安いゴムが、意外と一番いい音出る説。
でも黒がかっこいいかな~。明和電機はビジュアル大事だから!
ゴムを装着して、アンプにつなげて、ゴムを弾いてみる。
べぃんべぃん…。おぉ~!ええ音鳴った~!
黒いゴムは音が小さくてアンプにつなげないと聞こえない。
アンプかぁ…。うちにはないなぁ…。買う?のか?うーん…。

ん?後ろの席の方から掃除機みたいな音が聞こえてくる。
よそのお店の人が掃除でもしてるのかと思いきや、


ドリル!ドリルて!兄ちゃん、自前の工具を持ち込んでの作業。
自分のゴムベースをほったらかして兄ちゃんの作業を見学。
本物ゴムベースを作った人が偽物作ってるってどんなん…。

そうそう、カスタマイズしないと。
シール貼ったり、テンプレートで文字書いたり、劣化したっぽく見えるようにヤスリ掛けてワックス塗ったり。
私は本家のゴムベースっぽくしたかったので、あまり装飾はしたくないな…。
とか言いながら


ばばーん!(KIMURAサイン入り)


裏ばばーん!(社長・会長サイン入り)
かっちょいい~!
ん?そういえば、私ネジ止めをすっかりわすれていたけど、いつの間にかネジ止められてる…。やったっけ?…いやいや、ネジネジしてない。
「社長がメンテナンスされてましたよ」とTASKOのお姉さん。
しゃ、社長!ありがとう!いつの間に!
たぶん、TASKOタイチ社長が持ってきたゴムベース缶バッジを買いに行ったり、本気作業の兄ちゃん見に行ってる間に!


ほしいほしい!と言っていたらKIMURAさんが「まじか!」と言っていた。
そりゃほしいよ!
限定12個のうち1つゲット!
タイチ社長いわく、「明和のゴムベースの品番がMI-02、廉価版ゴムベースはOEMで作ったからOEMI-02」だそうで。
なるほど~。


そんなこんなで立派なゴムベース奏者になれました。

これまでのワークショップで社長がハズ○ルーペを掛けていたと話題に。
社長にサインをもらう時、まぴぃさんが「ハ○キルーペの掛け心地はどうですか?」と聞いたら
「いま掛けてるのは○ズキルーペじゃないですよ」とバッサリ。

ちがうのかー…。そう聞いてるからそう見えるけど、違うんだってー…。

そして、この日の午前中にあった寿司ビートのワークショップがかなりおもしろかったそうで。
寿司ビートとは、握るとノリノリなビートが流れる電子寿司。
シャリ部分の側面に穴がいくつか開いていて、手で握ったり手を開いたりすると、音の強弱が作れる。
「得意のフォルマント!」とタイチ社長のヤジがとぶ。
そして実演。

横で見ていた少年の真正面で再度ノリノリ実演。
そして「やってみろ」と言わんばかりに少年に寿司ビートを渡す。
握って音を出して「おぉっ」と言いながらも踊ってくれない。
帰ってきた寿司ビートを再度踊って見せて再度少年へ。
ちょっとはずかしそうに横ノリをやってくれた!よくやった!
将来有望だ!

ワークショップ後はラジオデパート6階へ移動して社長とKIMURAさんとタイチ社長による「TASKO×明和電機トークショー」。

最前列に席を確保。
テーブルセッティングしていたマネージャーさんが「(前のワークショップの)時間が押してしまってすみません」と。
「さっきのゴムベースは押したんですか?」
マネ「さっきのは大丈夫でした」
「さすがKIMURAさん~!寿司ビートは?」
マネ「寿司ビートはー…押しませんでした」
「そうでしたか~」
寿司ビートワークショップは押さない、と言う事が分かった。

席についてみるとスピーカーがじゃまして、私の席から端に座ってるタイチ社長が見えない。
「見えないんでスピーカーずらしていいですか?」と移動させてもらったら
「KIMURAの顔なんか見んでええやろ~」と…。
いやいや、あなたのお顔ですよ…。
さっきもゴムベースにKIMURAさんにサインもらったら
「まじでもらったん?あとでヤスって消したら?」とか言ってたし、なんでそんな扱い…。


タイチ社長の「ビールあるんやったら飲みながらやろうや」の一言で、飲みながらトークがスタート。
えーなー、えーなー!こっちも飲みながら聞きたいわ!

TASKOとは、明和電機が吉本所属時代にマネージャーだったタイチくんと明和電機を卒業した工員さんたちが作った、舞台制作・機械制作・美術制作・デザイン・マネジメントの会社。

私が明和電機にどっぷりはまったのが吉本所属したぐらいからで、タイチくんがマネージャーなのに工員さんとして舞台に立って踊っていたのがおもしろくて、工員さんが増えてタイチくんが舞台に立たなくなってきたときにちょっとさみしさを感じたりして。

昔、ひらパー行った時とか、オタマトーンオフ会の後にいっしょに飲める機会があって、そこでおもろい話を聞かせてもらったり、チワワ笛ワークショップに行った時おフランス帰りの社長がへろへろで青白い顔してたのに「飛行機乗ってるだけですからね」と辛辣なひとこと繰り出したり、髪型がさらさらのおかっぱになったり、さすが明和電機のマネージャーなだけあってなかなかのつわものだな、と思っていた。
関西弁まるだしなところにも勝手に親近感を持ったりして。

そんな思い入れのある工員さんが、いつの間にかこんな立派な社長さんになって…(涙)

KIMURAさんはODAさんと、兄ちゃんが抜けた後の明和電機3人体制ライブの基礎を作った人。
それまでももちろんよかったのだけど、3人ライブになってから明和電機に男感というか技術感というかそんな感じのものが増して音楽的にもっとかっこよくなった。

そんな3人のいろんなお宝話が盛りだくさん。
よだれも鼻血も出る出る(エアで)。
思い出せるだけ箇条書きで。

・KIMURAさんが作っていたゴムベースをTASKOで物色していた社長が発見して…。

・人手不足の時、今でもたまに工員さんに駆り出されるタイチ社長。「イカリを揚げよう」間奏の首振りの方向を間違えて、途中で社長で目が合う。

・工員は感情を出してはいけない。やばいときは舌かんで笑いをがまん。

・「テイ・トウワにビール渡す係」に呼ばれたけど落ちて、明和電機で踊ったり金属にバフ掛けたりすることになったタイチくん。

・工員さんは「明和電機は踊るものだ」と聞いて入ってくる。

・歴代の工員さんも個性が強い。Nさんはどうしてもしり振ってしまうので「しりふるな!」と怒っていたら1年ぐらいしたら直った。Sさんは日舞のように舞う。最初は恥ずかしかったけどずっとやってると、だんだん工員さんらしいダンスになっていく、とタイチ社長。

・踊りの朝練がある。

・恥ずかしがってる方が恥ずかしい。

・明和電機の舞台は撤収に時間がかかる。早く撤収するためにはいいステージをすること。「今日のはよかった!」とアドレナリンが出てるうちに片づける。

・(最初の)メカトロニカのときが大変だった。東名阪ツアーの最後が広島の展覧会だった。

・美術館での展覧会が初めてで、広すぎて会場内が埋められないけど、現場で作りながらやればなんとかなると思っていたら、なんともならなかった。

・徹夜続きでKIMURAさんの心臓が止まりそうになって、タイチくんが警備員さんの原付を借りて救心を買いに行った。
あれは救心じゃなくて、救急車が正解だったのでは?とKIMURAさん。

・広島の展覧会で学んだことは「展覧会は事前に終わらせる」。やりながらはできない。

・フランスからお呼びがかかったけど、野外でのライブ。
「明和電機は雨降ったら感電するので、野外ではできない」とタイチマネージャーが言うも、「フランス雨降らない」「いや降るやろー」「ふらんふらん」の押し問答。結局行くことに。

・フランスは雨降る

・フランスでも作業に追い込まれる明和電機ご一行。現地の人がサンドイッチを用意してくれ、タイチマネージャーが「今のうちに食え食え」とKIMURAさんたちに舞台袖で食べさせていたら、追い込まれていた社長がそれを見て「こんなときにサンドイッチ食うな!!」とぶちぎれた「フランスのサンドイッチ食うな事件」発生。

・あんなに「ふらんふらん」言われたフランスで雨が降り、夏のドバイでも雨降らせた社長。強烈な雨男。

・あまり感情が表に出てこないKIMURAさん。やばいときはてんぱらずにこの状況を受け入れる。必ずなんとかなる。

・TASKOでは20~50ぐらい案件が同時進行している。

・TASKOも明和電機も人手不足。最近は若者の間で、ものづくりが不人気。アート好きな人はデジタルにいくし、ものづくり好きな人は工業メーカーに行ってしまう。

・タイチ社長いわく、美大生は卒業制作で作ったものを人に見せる事をしているので、羞恥心を乗り越えてる。

・社長の学生時代のびっくり箱の課題。「金魚のフン」的な?

・今はリアルな物体が求められているので、TASKOへの依頼が後を絶たない。

・明和電機のライブに必要な製品は、中国とフランスに一式置いてある。持ち出す時の関税より倉庫代の方が安い。

・最近、武蔵小山に元ジャニーズJr.がやっているスポーツジムができた。

・社長は今回の技訓トークイベントでいろんな人と話したが、マスプロダクトが好きなのは自分だけだった事に気づいた。
自分が作ったアート作品を量産したいとか、量産して売りたい、とか考える人は今回の対談ではいなかった。

・量産してもうけたいと考えるのは母ちゃんの影響?

・KIMURAさんは依頼されてものづくりすることが多いので、クライアントからのお題にどれだけ答えられるか、に重きを置く。

・スズキユーリくんは自分が作ったものをうまく演出できてうまく説明できるところがすごい。
TASKO(タイチ社長)は作っても「どや!すごいやろ!」でおわってしまうので、作文を上手にできるようにならないといけない。

・KIMURAさんは自分で自分の歯を矯正したい。

最後に寿司ビート登場。

タイチ社長のツッコミが辛辣…。

社長の寿司ビートとKIMURAさんのゴムベースセッション。

こゆいこゆいトークに大満足…。


だいぶトークに酔っていたけれど、やっぱりビールは飲まないとね。


今回の戦利品。TASKO金ぴかシールは社内で不評だったそうだけど、ワークショップでは大人気で「まじか!」とKIMURAさん。
いやー、最後の最後に行けて、ほんとによかった…。

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